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第6回 株式会社アプロディー 鈴木 純子 社長



 鈴木純子 社長プロフィール

 16歳の時に起業を決意して、学業の傍ら社会勉強を始める。
 学生時代は経営学やマーケティングを中心に経営について学び、社会に出てからはシステ
 ムエンジニア、企業コンサルタント、プランナー、制作ディレクターを経験 (特にコムテック
 株式会社ではIPOに携わる)して、1996年に アプロディーを設立。

 現在はコンサルタント、プロデューサーとして活動中で、日々の生活に潤いをもたらすための
 企画や、ビジネスモデル開発、インターネットを駆使したプロモーションに定評があり、その
 他に、地域の産業活性化を目的とした活動や、家族関係をよりよくする目的のNPO活動をし
 ている。 プライベートタイムは、自然の中でのんびり過ごすことが多く、スポーツでは
 メンタルスポーツ系をするのが好き。


Q1 まず初めに、16歳で起業を決意した動機と、起業までの経緯を教えてください。

「世間の価値観ではなく、自分らしく生きていきたい」、
そう思ったのが16歳の時だったんですね。
高校受験で第一希望の学校にフラレ、第二希望の高校に入って半年もたたないうちに大学
受験を前提としたクラス分け試験の告知がありました。 その時に、このまま世間がよしとする
レールに乗っていてよいのだろうか? それよりも、自分なりに自分の進路を切り開いていき
たい。 そのためには、起業して自ら社長となるのが一番だと考えました。
自分自身の会社を持ち、社長として采配すれば、思い切りいろんなことにチャレンジできる
だろうと思ったのです。

また「起業」という点では、会社経営をしていた祖父の影響を強く受けました。
祖父は、自身の会社を健全に経営することだけでなく、地域貢献活動にも熱心でした。
孫として私は、祖父が折りにつけ話してくれる経営哲学……「企業は地域に密着しているもの
、地域の皆様の支えなしには成り立たない、だから地域貢献は当たり前」
という教えに深く
うなづき、祖父のような企業家・経営者になることを夢見るようになっていたのです。

こうして「将来は起業する」と決めて以来、そのために必要な技術や知識、経験を得られる
仕事を選んで、何度か就職と転職をしているうちに、26歳で起業する予定が、
気がつくと28歳に。
その時、「何が何でも30歳までに起業するぞ」と、あらためて誓ったんです。
念願かなって30歳になる年に起業。 16歳で起業を決意してから、13年後のことでした。

Q2 ようやく起業して社長になった後、会社の業績はいかがでしたか?

当時はまだ女性起業家が少なかったので、「女性社長」というだけ注目されました。
またインターネットも黎明期で、HPを作れるだけで仕事を紹介してもらえましたね。
でも、クライアント様によっては、女性ということで、仕事ぶりを見ていただく以前に「ほんとうに
大丈夫?」といった不安を訴えられることもありました。
また公的機関へ融資の申し込みをしても、若い会社、さらに女性社長だからと、希望額を借り
られなかったり。 「信用を作ることって本当に大変なんだ」と、つくづく身にしみました。

その他にも大きなチャンスがあったのに、有限会社ということが理由で仕事を貰えなかった
ケースもありました。 そこで、思い切って増資をして、株式会社に組織変更をしました。
すると、こうした問題は自然に緩和されました。

Q3 その後、業界内である程度の評価を得るところまで、どの位かかりましたか?

まず起業して3年目にやってきたITバブルと言われた時代に、コンテンツ分野で評価を得るこ
とができました。 受注仕事とレベニューシェア契約の仕事とで、やっと利益が出始めました。
ただ、アプロディーの最終的な目標は、「コンテンツ制作」ではなかったのです。
ですから、コンテンツに対する評価をベースにして、次への展開につなげていきました。

次の展開とは、それまで温めていたビジネスモデルを世に出すこと。 弊社はITベンチャーと
いうことで、投資家をはじめ、さまざまな企業へプレゼンテーションをする機会に恵まれました
。 当時は寝る時間がないほど、活気に満ちた毎日でした。

Q4 1歩ずつ歩んできた中で学んだ成功哲学(生き方・あり方)を教えてください。

まず創業時は「企業として健全な状態にしよう」「社長として一人立ちしよう」と決めて、つまら
ないこだわりは捨てること
だと思います。 はじめのうちは「こんな仕事がしたいわけじゃない
のに」など、仕事に対してのジレンマを感じることも少なくないでしょう。
しかし、請けた仕事が最高のクオリティーに仕上がるよう、魂をこめてしっかりやりきることが
未来を切り開く鍵になる
ものです。 弊社も、ひとつずつの仕事を積み重ねてきました。
その結果、会社は確実に成功への道を進み、自分自身も社長として成長していきます。

特にウチの場合、紹介で仕事をいただくことが多いんですね。 古くからのクライアント様が、
これまでの仕事を評価してくださり、新しいクライアント様をご紹介くださるわけです。
そうした「信用」は、どんな仕事にも真摯に取り組み、結果を出すということでしか、得られない
と思います。

Q5 御社の企業理念・企業姿勢、それを掲げた想いなどをお聞かせください。

“私たちはITソリューションで「生活潤いサービスの創造」をします”を掲げています。
といっても、決してITにこだわっているのではなくて、“強み”だと思っているんです。
つまり、「生活潤いサービスの創造」がメインであって、そのための手段としてITソリューション
を活用する。
要は、「人のためになることをしたい」ということなんです。

どんな人も生活していて、日々さまざまな雑事や家事に追われます。 面倒くさいこともたくさ
んありますが、それらは必要なことばかり。 そこに潤い、たとえば、あるサービスを利用する
ことで自由な時間を確保できたり、手間やストレスから開放されたり、楽しくなるコトが加わっ
たり……。
そんなことがちょっとずつ重なれば、その人の人生はとても豊かになると思うんです。
だからアプロディーは、「生活潤いサービス」を「創造」することにこだわっているんですね。
もともと創業の段階から、「創造」は我が社のキーワードなんです。
アプロディーの社名の由来でもあるアフロディーテは、創造の女神。 何もないところから色々
と生み出していった、ということで、「創造」はアプロディーに欠かせないものなのです。

Q6 企業戦略としてのポイントは、どこに置いていますか?

「ニッチトップ」というものは常に意識しています。
しかもニッチトップで、ずっと継続していくもの、ですね。
そういうものにこだわって取り組んでいます。

そのため重要なのは、積み重ね、ですね。 例えばアプロディーでは、「占い」のコンテンツを
長年ご提供しています。 創業時からですから、もう10年以上になるわけですが、年々質が
上がり、深みを出せていることを実感しています。
プロデューサーである私も楽しいし、お客様も満足していただいています。

他に5年ほど前から、衣食住の「衣」に特化した仕事、その中でも「衣」のケアやメンテナンス
に関する分野に取り組んでいます。 こちらもやはり、ニッチな市場ですね。 私は、食や住に
比べて「衣」を取り巻く環境はバランスが悪いと感じています。 サービスを受けたい人はいる
のに、提供できる技術を持った企業もあるのに、そこをつなぐものがない。
そこをつなぐお手伝いができたら、と考えています。

また最近は、「仕事に対する誇り」というものを考えます。
今、世の中を見ていてつくづく思うのです。 「人は誇りがないと踏ん張れない」。 そして、
その踏ん張り所は広くしてしまうとボヤけてしまうと。
「ウチはこの分野のこの仕事を責任を持ってやります」と言い切る実力をつけるためには、
やはり絞っていくこと、ニッチな部分に特化することが必要
ですね。 こうした気構えでいると、
専門家として誇りを持った仕事ができます。 その結果、思わぬ方や企業からご尽力をいただ
いたり、そのサービスを受け取りたい方が自然に来てくれるのだと思います。

Q7 企業の成長と発展において、最も大切なポイントとは何でしょうか?

妥協しないこと、ですね。 多くの会社は、一直線や放物線にではなく、階段状に成長していく
パターンだと思うんです。 成長の途中で、何度も売上がピタッと横ばいになる時期があるの
ではないでしょうか。 私はその何度目かの止まった時期に、スキルアップ系と自己啓発系の
セミナーに積極的に参加しました。 そこで、「自分自身が天井を作っている」ことに気付いた
んです。

「これ位までしか行けそうにないな」という思い込みや、「この程度で仕方ないか」なんて妥協
が、自分が作っている天井なのです。 こうした天井を取り払えば、もっと上までいけるように
なる。 この気持ちの持ち方があるかないかは、大きな分岐点になると思います。

Q8 有効活用しているマイブックマークを教えてください

futomi's CGI Cafe
中小企業経営者は、アクセス解析の有効性を知り、活用して、業界での位置関係をよく知る
必要があると思います。
ウチが最初に使用する解析ソフトとしてオススメしているのがこれです。

キーワードアドバイスツールプラス
同様に、もっとマーケティングをやるべきなんです。 このツールを使うと、広告のキーワード
選定に留まらず、世の中の動向とか、色々なチャンスを探っていくことができます。

今の時代、中小企業のトップは、マーケティングを学ぶべきですね。
そのために、あれこれ本を買って読むことも大事ですが、まずは自社の現状を知るために
アクセス解析をしっかりやってみることをお勧めします。

Q9 私達が提唱する「トリプルWin」について、 ご意見を聞かせてください。

私はたいへん共感するところがあって、この言葉だけで渡邉社長に会ってみたいと
思いました。クライアントに対して、本質的な部分を上手く伝えるということをキチッとやって
いらっしゃって、凄いですよね。
その言葉に集まっていらしゃる方々にも、ぜひお会いしたいですね。

Q10 鈴木社長と株式会社アプロディーの、これからの豊富を聞かせてください。

今後のアプロディーは、「攻め」の段階に入っていきます。 遠慮や躊躇せず、グイグイ引っ張
っていくぐらいの勢いで行きたいですね。 私自身も40代に入って、仕事盛りの年代。
めざすところに向かい、果敢に取り組んでいこうと思っています。

こんなアプロディーにご賛同いただける企業様は、ぜひお声をかけてください。
ご縁があれば、仕事だけでなく、人生においても深く永くお付き合いいただければ、
と思っております。


<< 2007年5月15日取材 >>


▼アプロディー
ネットビジネスコンサルティング会社。中でもITを利用した利便性の高い生活支援サービス=
生活潤いサービスを創造することを使命としている。「旅クリ」や「ウェア救急隊」「匠プロジェクト
(仮)」は、生活潤いサービスのうち「衣」の部分が結実したもの。

▼旅クリ
全国どこからでも利用できる、旅先・出張先から依頼可能な洗濯&クリーニングサービス。
これまで別々の業者に頼まざるを得なかったアンダーウエアなどの洗濯品とスーツ等のクリー
ニング品のケアをワンストップで提供。類似サービスにない利便性に注目が集まる。

▼ウェア救急隊
これまで交流の少なかったアパレル等のメーカー、ケアを担当するクリーニング&リフォーム
業者、そして消費者の三者を結ぶ情報ポータルサイト。プロが教えるファションメンテナンス
情報やメーカーやケア業者の現場ルポなど、他では見られない記事が満載。


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