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第2回 カルチャー・アセット・マネジメント株式会社 嶋津良智 社長



 嶋津良智社長プロフィール

 1965年東京生まれ。大学を卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。
 2年後同企業が当時日本最短記録で株式上場(IPO)を果たす。同期100名の中でトップセー
 ルスマンとして活躍し、その功績が認められ24歳の若さで最年少営業部長に抜擢され、
 3ヶ月で担当部門を全国的No.1に導く。その後も数々の実績を残したが、1993年、志高く
 理想の会社を創りたいと思い28歳で独立、代表取締役社長に就任。翌1994年、縁あって
 知り合った二人の経営者と、業界初のフランチャイズ事業をスタートさせるに当たり合弁で新
 会社を設立。
 その3年後、出資会社3社を吸収合併し、6年目に創業以来一つの目標であった株式上場
 (IPO)を果たす。実質5年で52億の会社に育て上げた実績を残し、現在は第一線から退き
 非常勤の社外取締役として後進の育成に努め、新たに立ち上げたカルチャー・アセット・
 マネジメント株式会社の事業に注力している。
 カルチャー・アセット・マネジメント株式会社
 次世代の豊かな社会と明るい未来づくりに貢献していけるリーダーを育成することを目的にスタートしたセミナー形式のスク
 ール、ペイフォワードビジネスカレッジの開催運営を中心とする教育事業。社員として、経営者として2度の株式上場を体験
 し、一般社員から社長業までこなした経験、さらには起業・M&Aなどビジネスシーンに登場するあらゆる体験をこなした
 経験から視野の広さを活かし、独特のコンサルティング手法で各界の企業をバックアップしている傍ら、講演・セミナーに
 よって、若手経営者・ビジネスマン・学生から絶大なる支持を得ている。
 同社の事業を通じて、嶋津社長は「価値ある経営」「価値ある人生」「価値ある仕事」を実現する生きたノウハウを伝えて
 いる。2005年3月設立、東京都渋谷区。


Q1.まず、御社の企業理念・企業姿勢を聞かせてください。

企業理念は「我々は人と企業に上質な文化形成をすることにより成長へ寄与
し、豊かな社会と明るい未来創りへ貢献すること」です。
ハーバード大学の研究によると、会社の成長ファクターは突き詰めていくと
事業ドメイン(事業領域)と目に見えない文化(風土)であるということが分かっ
たそうです。 その中で事業ドメインは影響力はわずか20%で、実はその企業
に根付いた目には見えない「文化」(社内文化・風土)こそが、80%も起因して
いるそうなんです。

当社はその成長要因の「文化(カルチャー)」を「資産(アセット)」としてとらえ、
いかに効率よく運用していくかのお手伝い(マネジメント)をすることをミッション
にしています。同じく、人の成長要因の80%は心に形成された「文化」により
決まるといわれています。この「文化」をいかに上質化させていくかが、人の
豊かさの源泉です。当社では、豊かな人間形成により豊かな人生を送って
頂くためのお手伝いをしています。

Q2.その理念・姿勢を掲げるに至った経緯を教えてください。

実は元々私自身が、外部の力を使っての社内教育に対して否定的でした。「すべての答えは現場にある」と思っていました
し、自らが体験したことを自らの手で伝えることこそが大切であると考えていたからなんです。そんな時、ある方から質の
高い教育プログラムを私の会社に対して無料で提供していただけるという話になり、それならばと試しにやっていただいた
ところ、これがとても良かったんです。研修による成果がはっきりと出ましたよ。

その後、研修を継続的に行なったことにより社員の能力がUPし、教育によって人が変わること、教育の素晴らしさを実感し、
私は現場に口を出すより教育に力をいれるようになりました。そして、5・6年前頃から他の会社の社員教育のお手伝いが
出来たらもっと素晴らしいと考えるようになってきて、企業文化の上質化をミッションとした理念を掲げる会社を設立するに
至りました。

Q3.企業戦略としてのポイントはどこに置いていますか?

まずは少子高齢化問題とNEET問題ですね。これからの日本は少数の働く
若者が多数の高齢者を支えていかなければならないわけで、そのためには
労働生産性を上げていく必要がありますよね。それによって能力の高い人材
を企業が取り合いすることになって、一部の能力の高い人間はさらに高待遇
の勝ち組になります。そうなることで、その他大勢の若者の中から、自分の
能力を高めることで自分も勝ち組に加わろうと行動を起こす者達が現れます
。その時に、我社が確固たる位置にありたいと考えています。

それに、日本経済を支えているのは圧倒的な数の中小企業で、彼らの役に
立つために、そして次世代に残せるリーダーをつくるためには、リーズナブル
な料金であることが絶対条件だと思っています。したがって、一社のために
こちらから出向くコンサルタント形式ではなく、大勢の方にこちらに来ていただ
くスクール形式のセミナースタイルで行なっているのは、そういう意図があり
ます。

Q4.これまでの経緯で苦労したことや失敗したことがあれば聞かせてください。

期待に反して申し訳ないんですけど、今までこれといった大きな挫折の経験はないんですよね。
挫折を挫折と思わない性格だからかもしれませんけど。ただ、部下からは「嶋津さんは大きな失敗には寛大だけど小さな
ミスにはうるさい」ってよくいわれます。大きな失敗というのは、小さなミスの繰り返しや積み重ねによっておこるわけです
から、小さなミスの段階で対処するようにしています。



Q5.今現在、どのようなことに重点を置いて経営をなさっていますか?

「貢献」ですね。今はまず、考え方や思いを知ってもらうことです。
企業は貢献と儲けのバランスをとってなんぼだと思っています。儲けがなければそれはただのボランティアだし、会社が潰れ
ることにつながる、最も非社会貢献な行為になるわけです。企業がやることは価値と価値の交換で、まずはgiveをすること。
私も若い頃はtake→giveでした。そこからgive→takeを知りgive give→take、そしてgive give give→takeに変わっていって、
今はgive×10→takeぐらいですかね。人のありがたみ、縁のありがたみを痛感しています。

もう一つは「流されない」こと。耳は傾けるけど人には流されない。情報は得ても決断は自分でする。そんなとこですかね。


Q6.企業成長において最も大切なポイントはどんなものだとお考えですか?

良い企業文化を創ることです。具体的には、売上10億以下の時にどれだけ上質な社員教育を行なうか、先々のための土台
作りをしておくか、そこがポイントだと思います。企業文化というものは、会社が小さいうちは経営者自身が全社員に対して
直接影響を及ぼすことができますが、会社が大きくなるに従って、部長や課長といった経営者の「分身」が根付かせていく
ことになります。その分身は、経営者が直接影響を及ぼせた時代に育った社員たちです。もし、会社が大きくなった後で彼ら
が企業文化を理解できていなかったり、社内文化を間違って解釈していた場合、取り返しのつかないことになりますよね。
だからこそ、売上10億を超える前に良い企業文化を創る必要があると思うんです。

それと、原理原則に従ってビジネスをすること。
つまり、「当たり前のことを、当たり前のように、熱心に、しかも徹底的に行なう」ということです。


Q7.嶋津社長にとって、企業経営とは何ですか?

ライフワークですね。


Q8.Web読者の皆様にむけてメッセージをお願いします。

・ 人材の育成を怠らないこと。
・ ムリ、ムダ、ムラを徹底的に削除すること。
・ 短期的・抽象的に物事をとらえず、長期的・具体的に物事をとらえること。
・ 人間的能力を高めること。

上質な考え方が上質な意志決定を生み、その意志決定が経営の質を変える。
つまり、すべては経営者自身の考え方にかかっているわけです。


Q9.Web読者の皆様に向けてインフォメーションがあればお願いします。

・ ペイフォワードビジネスカッレジでは定期的に公開セミナーを行なっています。

・ 私の小冊子を無料進呈中です。
 小冊子 『独立・起業から会社を上場(IPO)させるまでに私が学んだこと』
<< 2005年8月19日取材 >>

追記:2007年9月より、海外進出に伴い、社名を「株式会社リーダーズアカデミー」に変更いたしました。


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